会長ご挨拶

福本 昌宏*1

 2022-2025年度の2期4年に亘り会長を務めて参りました福本です.期間中にコロナ禍からも解放され,執行部役員,理事・監事各位初め皆様方のお力添えを頂きながら,新設研究奨励賞初め各種表彰事業の実施,HPの刷新,地区活動活性化への着手などの活動を進めて参りました.ここに御礼申し上げます.この度2026年6月24日開催の2026年度定時総会におきまして新たに3名の理事をお迎えするなか,改めて2026,2027年度会長の指名を頂きました.新執行部として一丸となり責任感を持ち務めて参りますので,引き続き宜しくお願い申し上げます.

 本会は1964年に摩擦圧接技術の利用促進を目的に発足した摩擦圧接研究懇談会を遠源に,幾度かの会の名称変更を経た後,2012年に摩擦接合技術協会として一般社団法人化し今日に至っています.端的に本会は「材料間の相対運動による摩擦発熱を援用した材料加工技術」を基盤とする国内唯一の由緒正しき学術団体であり,この独自技術の代表である摩擦圧接,摩擦攪拌接合等を駆使しながら,材料間界面の固相接合や固体表面への改質層形成の学理解明,固有技術のデータベース化ひいては社会実装化に向け,独自の活動を展開して参りました.初心忘るるべからずで,本会の原点は常にここに在ります.

 この様な本会の独自性に鑑み私は,四年前の会長就任を機に本会基盤技術の高度化また会勢拡充に向け,以下の様な活動方針を掲げさせて頂きました.新たな期の開始に当たりこれを拡充する形として以下の機能構築を掲げ引き続き邁進して参りたいと存じます.

  1. 地区組織の強化,活性化:地区独自の交流会を通し,理事以外に範囲を広げた地区会員間の交流,ネットワークの構築,強化を図る.(主査:各地区担当副会長,委員:全理事)
  2. 協会HPの改善:摩擦接合技術をアピールし広く会員を糾合できる魅力あるHPの改善を進める.(主査:安井副会長,委員:秋山理事他)
  3. サーバー情報管理体制の構築:サーバーへの保管情報を選定し,アクセス&ダウンロードサービス体制を構築する.(主査:藤本理事,委員:各地区選出理事)
  4. 細則,基準等の策定:表彰,JIS規格などの活動について細則,基準等を策定する.(主査:川上副会長,委員:平田理事)
  5. 編集出版委員会:協会誌の効率的な編集発刊に向けた体制を構築する.(主査:木村理事,委員:各地区選出理事)
  6. 学術・技術講習会の開催:摩擦接合技術の普及,啓蒙,ユーザー学協会との交流,新会員獲得に向けた講習会を開催する.(主査:川上副会長,委員:各地区選出理事)

 人口減少に伴い大規模な国内学協会の多くにおいて会員数の減少に歯止めがかからない状況が散見されます.これに対し当会は,小規模ながら新会員の参入にも恵まれ何とか会勢を維持できています.組織の基本構成単位が関東,中部,関西の三地区にあることから,地区担当副会長を中心に理事,会員各位が心を合わせ,地区の特色を活かした独自見学会,交流会等の開催を通じ,一丸となり当会会勢の更なる維持発展に向けご尽力頂けます様,引き続き宜しくお願い申し上げます.

*1)豊橋技術科学大学名誉教授